’22-1120

文学フリマ 東京35


残念ながら、今回は一冊も売れなかった

両隣のスペースさんは早くに完売していて、
自分は一冊も売れないままずっと「今日はもう完売しました」の声を両隣から聞くのは辛いものがあった(完売はすばらしいことです)

会場では惨めさに気付かないようにがんばったし、最後の方はもう早く帰りたかったけど、態度に出ないようにがんばった
親友さんが開場前にメッセージをくれて、それを心の支えにして乗り切れた

朝、本の入った鞄が重たくて大変で、帰りはほんの少しでも軽くなるといいなと軽い気持ちで考えていた
朝と変わらない重さを持って帰るのは心理的にも重くて、駅のゴミ箱が目に入ったとき一瞬だけ考えてはいけないことが頭を過った

あと、少し早めに撤収して、或る個展に行くと決めていたので、それも支えにして時間まで耐えた
今日はこの絵画を見るためだけに出掛けたのだと、今日という一日はこの絵画に捧げるのだと思うことで自分を慰めた

ひとにはそれぞれ好みや興味の方向があるのだから、欲しいと思われないのはどうしようもない、仕方のないことだ
作ったわたしだけが楽しめるものになってしまった
読者のもとへと旅立つをさせてあげられなくてごめんねと作品に対して生まれて初めて思った
本になると物質としての存在感がありすごく重かった

しょうがない
そういうときもある
気持ちが回復したらまた挑戦したい