2024/09/08

神社に行ったときに出会った張子の狐さん。どうしても欲しくなって買いました。すっごくかわいい!
職員の人が言うには、狐さんの体に願いごとを書いて、祠に奉納するのだそう。
そういうものだと知らなくて慌てて「おうちに持って帰ってはだめですか!?」と訊いたら、「それでもいいですよ」と教えてくれたので、この子はいまここにいます。この子はだから、体に白い部分が多いんだ。でも私は願いごとを書く気はない。
私のところにいてくれたらうれしい。願いごとを叶えようとかしなくていい。私が考えるやり方で、できる限り大切にするね。

心配なのは、そういう目的で作られた体だからか、とても壊れやすい…ように見える。
写真の右に写っている子は、おみくじ付の子で、体は触れてみた感じでは丈夫そう。現に、私の通勤バッグのポケットの中に一年半以上いてくれた子だから。(ハンカチでくるんではいたものの、)ぎゅぎゅっと力が加わってしまった瞬間もあったと思うけれど、欠けたり潰れたりなどはしていない。
一方、張子の子は、耳の部分がもうすでに欠けているくらいで(最初から)…… 目的を見越して作られた体なのだろうなと考えていた。

あ、願いごと、もし叶えてくれるなら、あなた自身のその繊細な体が壊れないままでいつづけてくれたら、うれしいな。


その神社を囲うようにたくさんの〈のぼり旗〉があり、ほとんどに「安産・子授け」と書かれていた。ピンク色の旗。
それらに最初は怯む思いだったけれど、見方を少し変えてみる。
私も日々、詩や文章を生み出していて、何かを作って世へ送り出すと考えてみれば、「自分の納得いくものを書けますように、生み出せますように」という願いも「安産・子授け」に近いものがある、と考えられなくもない?
生み出すものひとつひとつに生活(命と言い換えてもいい)が懸かっている人だっているだろうし。